第10章 もっと♡にゃんこわんこ
「そうだなあ…俺の病院かあ…」
「俺が営業関係全部やって、翔くんが事務長やったらいいんじゃない?医療事務とか資格とってもらったらいけそうじゃん?」
「潤…だって、動物病院の営業なんてアホほど金にならんぞ?」
「まあ…なんつーか、もう飽きてきたんだよね…イベンターは。ちょうど転職しようかなあって思ってたんだよね…別に会社持ってるわけじゃないし、イベントごとにスタッフ雇うから、しがらみもないしね」
「ほおん…そんなもんなのか…」
「なんか堅実な会社勤めしようかなって思ってたんだけど…そういうのも悪くないなあ…病院をでっかくする…」
あいばせんせいとまつもとさんはなんか考えるかおになった。
「なあに…?さっきからぼくのわからないおはなしばっかり…」
「ああ…ごめんね?さとし…」
ぽふぽふとぼくの頭をなでてくれるけど、ぼくもうねむい。
「あー…まって?さとしまだ寝ないで?」
かずがまつもとさんの膝からおりて、あいばせんせいに抱っこされてるぼくの横に座った。
「なあんでぇ…?ぼくねむたい」
「もお…翔を元気にするんでしょ?」
「むう…」
あいばせんせいはくふふと笑うと、ぼくの背中をぽんぽんって叩いた。
「ちょっと寝ちゃいな。猫は寝る子って書いてネコなんだから寝るのも仕事だもんね…あとで起こしてあげるよ…」