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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第10章 もっと♡にゃんこわんこ


「な、なんだ…?」

翔がびくっとして玄関のドアを見た。

「はいはーい」

かずが喜んで玄関のたたきに降りると、ドアを開けた。

「どもー。こんばんは。かず」
「こんばんは。松本さん」
「え?潤まで?」

翔があわてて玄関ドアまではしってった。

「よ!翔くん!元気?」
「え?なんだよおまえまで…元気だよ?どうしたんだよ」
「いいじゃん、お隣なんだし…顔見たくなったんだよ」
「は……なんなの。おまえまで…気色悪い」
「酷い。すごく酷い。翔くん…」

かずを後ろから抱っこすると、じとーっとまつもとさんは翔をにらんだ。

「かず…あんな飼い主より、俺んとこで暮らさない?」
「えー?」
「俺のほうが、かずのご飯上手に作れるけど?」
「んー?」
「それに翔と違って…」

まつもとさんは、かずの左耳にくしゅっと鼻をうずめた。

「俺のほうが長いぜ?」
「えー?」

かずがくすぐったそうに、耳をぷるってした。

「こ、こら、潤…」

なにが長いんだろう…?

「まあいいから、せっかく来たんだから上がれよ?」
「ああ。じゃあ、上がらせてもらうね」
「おっじゃましまーす」

あいばせんせいと、まつもとさんはおうちに上がってきた。

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