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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第10章 もっと♡にゃんこわんこ


お庭伝いにまた戻った。
そっとカーテンを開けて寝室の窓から入ると、まだ翔はキッチンでご飯を作ってた。

「よかった。バレてないね?」
「うん。ひみつね?ひみつ」
「そう。翔をびっくりさせようね?さとし」

そう言ってかずは、にやっと笑った。
いたずらを思いついたときみたいな顔する。

ほんとわるいことすきだなあ。かずは…

「おーい。飯できたぞー」

ちょうどその時、翔の声が聞こえた。

「「はーい」」

ぼくたちはよいお返事をして、カウンターの自分の席に座った。

「はい、これさとし」
「にゃあんっ♡」
「はい、これかず」
「わふんっ♡」

ぼくのごはんと、かずのごはんは微妙に違う。
お野菜とお肉かお魚をコトコト煮たのは変わらないんだけど、ぼくのご飯にはいつも草がついてくる。

「なんでかずのご飯には草がないの?」
「草って…いや、かずは犬だから…」
「さとしは猫だからね?」
「…んにゃ…?」

どーゆうことなんだろう…

「草きらい…」
「もお!だから便秘しちゃうんでしょ?食べなきゃだめだよ!」
「いーーやぁぁ…」
「コラ。俺が作ったのに…」
「翔が草をつくったの?」
「いや、違うけど…」
「だったらいやぁぁぁ」
「こら!さとし!」

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