第9章 からふるどろっぷすす from ドラジェ ─dragee─
「ふ…」
なぜだか笑いがこみ上げてくる。
「なによ…翔さん、キモチワル」
よっこいせと立ち上がって、ニノがベッドに座った。
「潤…かわいいなあ…」
「ふふ…もう、独り占めしちゃだめだからね?」
「わかってるよ」
それに、潤は乱交燃えるみたいだからな。
ま、俺も人のこと言えないけど。
独り占めにするには、もったいない逸材。
ニノは潤のハーフサイズくんに手を伸ばすと、ゴムをしゅぽっと取ってやった。
「潤ったら、こんないっぱい出して…」
ぷらぷらと俺の顔の前でゴムを振ってる。
確かに多い。
溜まってたのか?
それとも…気持ちよすぎた…?
きゅっとゴムを縛ってゴミ箱に捨てると、ハーフサイズくんをウエットティッシュでふきふきしてる。
「ねえ…翔さん…」
「ん?」
ふふっと笑った。
「ずっと…みんなで…」
そう言うと、顔を上げて俺を見た。
ものすごい…色気を湛えた目で俺を見てる。
「潤のことかわいがって行きたいね?」
それは、とても素晴らしいプランだった。
「俺さ、いつまでも商売でえっちしてたらさ…体壊しちゃうし…気の合うパートナーが居たらなあって思ってたんだよね」
「まあな。ケツがバカになっちまったら、終わりだからな」
「そう!そうなのよ!」