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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第9章 からふるどろっぷすす from ドラジェ ─dragee─


やっとリビングに潤と雅紀が入ってきた。
雅紀はくんくんと匂いをかぐと、潤の顔をすごい勢いで振り返った。

「も…もしかして作ってくれたの!?」
「え…?なに…?」
「酢豚!」
「あ…うん…」

カーーーーっとみるみるうちに顔が真っ赤になった。

「せっかく…雅紀に教わったから…今日、雅紀が来るって言うから、慌てて作ったんだ…」

か、可愛いっ…可愛すぎるっ…!

「じゅ…潤くんっ…!」

雅紀ががばっと潤に抱きついた。

「わわっ…雅紀っ…!?」
「今日は…料金は俺だけの分だけど…みんなで目一杯サービスするからねっ!!」
「ま…待って…俺、一人しか居ないのに…!と、斗真…そうだ!斗真も呼ぼう!」
「えっ!?生田さんも来るの!?」

ニノが驚いた声を出した。
そういや、生田さんからの紹介だったな。潤。

「だって、俺ひとりじゃ体、保たない…」
「でもお…潤さあ…バレるんじゃないの…?」

智がソファで股に手を突っ込みながら潤を見上げた。
パンツ濡れてるから仕方ない。

「ハーフサイズ…」

ぼそっというと、潤はムンクの叫びみたいな顔をした。

「ふふ…じゃあ、しょうがないよな?潤…今日は俺たち仕事じゃないから…気絶すんなよ…?」

ニヤリと笑ってやると、潤はブルリと震えて…
濡れた目で俺を見上げた。

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