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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第9章 からふるどろっぷすす from ドラジェ ─dragee─


みんなで松本潤を肴に盛り上がっていると、事務所のドアが開いた。
藤ヶ谷くんが盛り上がってる俺達を見て、ちょっと怯んだ顔をしてる。

「どうした?予約きた?」
「それが…」

藤ヶ谷くんは全員の顔を見渡して、少しため息を付いた。

「その…噂の松本潤さんなんですけど…」
「えっ…!?」

ニノが俺の顔を見た。
俺は雅紀の顔を見た。
雅紀は智の顔を見た。
智はにんまりと笑った。

「…じゃあ、俺、早退する」
「えっ!?」

智がいそいそと帰り支度を始めた。

「あ、あの…大野さん…」
「じゃあ、俺もっ!」
「えっ…二宮さんも!?」
「じゃあ俺も今日は帰るわ…予約はいりそうにないし…」
「えっ…櫻井さんも!?」
「雅紀、お前行けよ」
「えっ…!?いいのっ!?」

一人だけ事態が飲み込めていない雅紀に予約をつけることにして、俺達は待機部屋を出た。
藤ヶ谷くんの悲鳴みたいな声が聞こえたけど、まあしゃーないよな?
だって、今日は予約が入らないんだから…

3人で、事務所の入るマンションの前で待ってたら、雅紀が喜び勇んで出てきた。

「あ、アレっ!?どうしたの!?3人共…!?」
「ばーか…」
「さ、行くぞ?」
「早く行こうよお…俺、もう出ちゃう…」

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