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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第9章 からふるどろっぷすす from ドラジェ ─dragee─


「可愛いんだよね…潤…」

ぼそっとニノが言うと、俺も黙ってられなかった。

「あいつが弾けりゃイエーの瞬間…めっちゃ可愛かったぞ…」

自慢してやる。俺しか目撃してない瞬間…
そう、自分はネコなんだって目覚めた瞬間!

「あいつ、童貞失った瞬間よく覚えてないって言うわけよ。そりゃそうだ、中に入ったらあっという間だったんだからな…初めてだからそりゃ、しょうがない…でも…」
「そうなんだよ!でも、ネコに回った瞬間のあの可愛らしさ…!」

珍しく智も熱弁してくる。
おい、俺にも言わせろ。

「俺、あんまタチに興味ないのに、あの可愛らしさ…なんか脳に来るっていうの…?俺のなかの眠ってたオスが目覚めるっていうの?なんなのあれ!?」

ぐおおおとか言いながら、床に転がりだした。

「…なんか変なフェロモン出てんのかしらね…潤…俺も、なんかすっごい変だったわ…おもちゃ挿れていじめてやろうと思ってたのに、あんなことになるなんて…」
「フェロモン…そうかもっ!」

智が寝転がりながら、手を上げて人差し指で天井を指した。

「あの子、ネコのフェロモン出してるんだっ!」

雅紀が目をパチクリしてる。

「そ…そうなんだっ…今度絶対、フェロモン感じてやろう…」

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