第9章 からふるどろっぷすす from ドラジェ ─dragee─
「相葉ちゃんのは潤だってわかったけど…ニノのわからなかった…」
智はなぜか股間を触っている。
「うっそだろ…俺だけわかってなかったってこと…?!」
雅紀、だからおまえは可愛いんだ。
ニノが苦笑いして俺を見た。
「で?翔さんは…どうだったわけ?松本潤の味見…」
ふっと笑いがこみ上げてきた。
味見どころか…
ふふんと笑うと、床に手をついてふんぞり返った。
「俺、童貞貰ってやったよ」
「「「ええええ!?」」」
「しかも、一晩フルコース…とっても美味でした」
智が完全にイッちゃった目で、股間をぎゅっと握った。
ニノがちょっと嫉妬の目で見てくるのが気持ちいい。
雅紀はまだ呆然としている。
「でも…あのサイズ感…どうだったの…?」
イッちゃった智がやっと戻ってきて、素朴な疑問をぶつけてきた。
「それがさ…反りがさ…」
「え?ソリ?乗るの?」
「ちがーわ。サンタじゃねえよ、そ・り!」
そう言って、くいっと指でバナナ状の線を空に描いてやった。
「あ、ああ」
「それ、大事よねえ…」
ニノがおばちゃんみたいに頷く。
「ちょうどフィットしたんだよね…俺に…」
そう…今思い出してもゾクゾクする…
ちょうどいいとこに当たるんだよな…松本潤のカワイコちゃん…