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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第9章 からふるどろっぷすす from ドラジェ ─dragee─


少し手の中に持っていたティッシュを捏ねると、後ろにおいてあるゴミ箱に投げ入れた。

ケツをこっちに向けたまま、暫くこっちを見ない。
かわいいケツじゃないか…

「…それに、あんなに可愛くなるなんてさ…反則だと思わない?翔さん」

そう言って、ケツ越しに俺を見た。

「お…?」

少し、潤んでる目がニヤリとした。
ニノの野郎…俺にどうしても言わせるつもりだな…?

「えっ…?翔ちゃんも?」
「翔ちゃんと同じお客さんってこと!?」

天然二人が気づいてしまったじゃないか。
ま、ニノの話も聞けたから…ここいらでネタバラシしてもいいかな…

「松本潤」

そう呟いたら、天然ふたりはびくっと背筋を伸ばした。

「なっ…えっ!?」
「翔ちゃん…?なんで!?」

あたあたしているのを、眺めていたら、ニノが座布団に座り直した。

「だあからあ…さっきから俺たちが言ってるのは…同じ人なの」
「えっ!?」
「嘘っ!?」

ニノがこっちをみるから、説明してやった。

「だから…最初が智だろ?その次がニノ…で、その次が雅紀。最後に俺ってわけ」
「え…翔ちゃん、全部知ってたの?」
「まあ…俺、だって潤から全部聞いてたもん」
「やっぱり…」

ニノはうんうんと頷いてる。
智と雅紀は呆然としている。

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