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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第9章 からふるどろっぷすす from ドラジェ ─dragee─


仕方ないから、ポンポンとニノの頭を撫でてやった。

「…俺が聞きたいって言ってるんだけど?」

優しくそう言うと、少し怯んだ目をして俺を見上げた。

「…もう…なんなのお…?」
「おまえの話を聞きたいの。な?言って?」

するりと背中に手を滑らせて、背筋をすっと撫でてやると、びくっと身体を反らせた。

「やっ…翔さんっ!」
「おら、言わないともっとやるぞ?」
「こ、これから仕事なのにっ」

さっき盛ってたのはどこのどいつだ。
でも感じやすい身体というのは便利だ。
脅しに使える。

「もお~!」

バンっとテーブルに手をつくと、立膝になって。
俺が渡したお茶を飲み干した。

「だって!可愛かったんだもん!」
「ほえっ!?」

雅紀と智がびくっと身体を震わせた。

「あんな…俺よりも可愛い男…出会ったことないわ…」

そうつぶやくと、しおしおと勢いがなくなって。
座布団に女の子みたいにぺたりと座った。

「しかもさあ…智に一回だけ掘られただけっていうのに…中で感じてるんだよ…?そりゃ、おもちゃ突っ込んだけどさあ…」
「えっ…!?へっ…!?」

智がびっくりした顔をして俺を見た。
だから俺の顔見るな。

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