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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第9章 からふるどろっぷすす from ドラジェ ─dragee─


「で…?翔さん…」

ニノが身体をこちらに向けて座り直した。

「翔さんの最近のいいお客さんは?」
「はあ?」
「俺、聞きたいなあ…?」

ニタリと嫌な笑い方をした。
…多分、この中で、すべての事態を把握しているのは、ニノと俺だけだ。

ここにいる全員が、松本潤を掘ったってね。

「えー…そんなこと言ったって…」

言ったらバレるじゃねえか…
せっかく天然からかっておもしれーのに←性格悪い

「おまえは?ニノ」
「えっ?」
「上玉、当たったんだろ?教えろよ」

こんなときは、質問返しに限る。
答えたくないときは、同じ質問を返してやればいい。

「えー…でもお…」

ちらっと、雅紀と智の方を見る。
ふたりは興味津々でこっちを見てた。

「言うほどのことじゃ…」
「童貞捨てたんだろ?」
「えっ…!?」

俺は知っている。
ニノは、ずっとネコだから…この仕事はじめてもずっとネコで、タチの経験はないんだ。
だから、童貞だったんだよな。
ちっとも、入れる方には興味湧かないってって言ってたのに。

でも、この前…松本潤を抱いたから、童貞卒業したはず。

「えーっ!?ニノって童貞だったの!?」
「まじで!?まじで!?一回もタチしたことないの!?」

すごい勢いで、天然コンビが食いついてきた。

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