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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第9章 からふるどろっぷすす from ドラジェ ─dragee─


「ずるぅい!俺もぉ!翔ちゃんっ俺もぉ!」

智がこっちに飛びついてきて。
ニノごとぐしゃっと横倒しに床に倒れた。

「うわぁぁっ…」
「ちょっ…さとっ…」
「俺もえっちしたぁいっ…シコってよお!」

なんなんだよお…盛りやがって…
なんでこんな待機部屋で盛れるんだよお…

「智っ!いい加減にしなさいっ…」
「ぐぇぇ…」

雅紀が智の襟首を、猫みたいに持って運んでいった。
ネコだけに…って、おっさんかよ、俺。

「なんなのよお…あんた…」

すっかり冷めたニノの声が聞こえた。
なんとか冷静にはなったみたいだ。

「だってぇ…もう今日、我慢できないぃ…」
「おばかっ…お猿っ…」
「さるでいいもおん…」

なんとか身体を起こすと、ニノも半身を起こした。

「もお…ごめんね?翔さん…」
「あ、いや…」

俺はお前の暴走を止めるためにだな…

「続きは今度ね…?」

そう小さく囁いて、ウインクした。
ちょっとうずっとしたのは内緒だ。

雅紀が智を座布団に正座させて、くどくどと怒っている。

「智っ…これからお仕事でしょっ!?」
「わかってるんだけどお…」
「昨日だってザクザク指名入ったんでしょっ!?」
「だってぇ…みんな下手っぴだったんだもん…」

そりゃ…お気の毒だったなぁ…

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