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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第9章 からふるどろっぷすす from ドラジェ ─dragee─


「いやさあ。料理教えてくれって言うわけよ。酢豚」
「酢豚ぁ?」

またニノがオスモード全開で雅紀に食って掛かる。
完全に怒っているようだ。

「え…?なんかいけなかった…?」
「なんで仕事の時間なのに、のんきに飯なんか作ってんのよ!?」
「だ、だってぇ。潤が…あっ…ヤバっ…」

あーもう、ほんと決定打。
まじでセンター前ヒット。

やっぱりな~って顔で智が俺を見た。
ニノも俺を見た。
なんで俺を見るんだ。
タチの件、すっとぼけたくせに…

「そ、そのお客さんが、酢豚が上手く作れないから教えてくれって言うからさあ…」

雅紀がなんだかオロオロと言い訳してる。

「だからキッチンで料理して…そのまま、そのお客さんも頂いちゃったの…?」
「えっ?なんでわかったの!?」
「わかるわ…その話の流れなら…」

ニノが呆れた顔で雅紀を見た。
怒りがしぼんだのか、メスに戻った。
それを見て、雅紀は調子を取り戻した。

「すっごい精液いっぱい出てさあ。俺って、男の料理もうまいのな!」
「なに言ってんの…男の料理はネコのが上手いんだからね」

ニノがネコのプライドなのか、言い返してる。

「え~?でも、凄い出たよ?溜めてたのかなあ?」
「そーなんじゃないの?」

智は何かを思い出してるのか、ほわっとした顔をしてる。

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