第9章 からふるどろっぷすす from ドラジェ ─dragee─
「俺、藤ヶ谷くんから、ネコの客だからって聞いて行ったの。でもさ、行ってみたら抱きたいって言うからさ…びっくりしちゃって」
雅紀はその時のことを思い出しているのか、ニヤニヤが止まらない。
「なんかさ…なんていうの…ギャップ?全然普段のイメージ男らしいのにさ…なんか、えっちの時めっちゃ可愛いんだよなあ…」
じゅるっとよだれまでこぼす始末だ。
「ちょっと首筋をカプってやってふーって息を吹きかけたらさ…いー声で鳴くわけよぉ…」
「相葉さん、ヨダレ…」
ニノが気持ち悪いものを見る目で注意すると、慌てて服の袖で拭いた。
「それにさ…童貞だっていうわけよ。俺もう、びっくりしちゃってさ!」
「「「えっ…!?」」」
三人同時に、素っ頓狂な声を上げた。
思わず三人で目を合わせてしまった。
…どこかで聞いたことある話だ…
と、その顔には書いてある。
話を聞いてると、どうしてもアイツと重なる。
多分この二人もそう思ってて…
そりゃそうだ。
智もニノもアイツに呼ばれてるわけで…
同じ話を聞いているに違いない。
有名人で、普段はかっこいい。
でもセックスのときは、超絶かわいい。
そして童貞を捨てたがっていた…
松本潤のこと言ってんのか…?
「ど、どーしたの?三人とも…」
「いや、なんでも…続けて?」
そう促すと、雅紀は不思議な顔をしながら話を続けた。