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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第9章 からふるどろっぷすす from ドラジェ ─dragee─


ネコふたりとタチくんは、主婦みたいな井戸端会議をしている。

「はい、お茶どーぞ」

雅紀がお茶の入ったカップを差し出してくれた。

「ありがと」

俺は、ふとこの前のことを思い出した。

「なあ…智もニノも、ネコ専門じゃなかったの?」
「は?ネコ専門ですけど?」
「俺もぉ。何いってんの?」

ふたりとも、しれっと答えた。

お…?
意外とコイツラ、女狐なのか…?
しらばっくれやがって。

俺が指名ナンバーワンなのは、ネコもタチも両方やるからで…
こいつらはネコ専門なのにこんなに人気があるのは…
俺と一緒で、めっちゃ性欲が強いから。
なんで知ってるかは…まあ、あれだ。
あれなんだよ。うん。

だから他のヤツと違って、毎日だって働けるんだよな。
あとはやっぱ技術があるのと、俺にはない女みたいな可愛い見た目からで…

やっぱ、見た目可愛いのって、女に近いのかな。

「へーぇ…?」
「なにその意味深な”へー”は」

ニノがスマホを放り出した。

「別にぃ?」
「なあに?」

智もすっとぼけた顔で…わかりやすいと思ってたけど、意外と侮れないんだな。

「なんでもないって」

なんか癪に触ったから、言うのは止めておいた。

「あっ!この前さあ…あたりのお客さんだったよ!」

雅紀が空気を読まずに、ぶっこんできた。

「すっごい、可愛かったの!」

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