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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第9章 からふるどろっぷすす from ドラジェ ─dragee─


「ま、立ち話もなんだから、座りなよ。翔さん」

ニノがそう言って、こっちを見ないで座布団を差し出してきた。

「こりゃどうも」

個室に居ても暇だから、せっかく滅多に集まる機会のないメンバーが揃ってるから、こっちの待機部屋で待つことにした。
スーツのジャケットを脱いでビジネスバッグと一緒にソファに放り出して、ニノの隣の座布団に座った。

「え?櫻井さん今日はこっちなんすか?」

戻ってきた藤ヶ谷くんが意外そうな顔しながら、待機部屋に入ってきた。

「だって、待機時間が長そうだから…」
「まあ…今日はちょっと異常なくらい入らないですからねえ…」
「ここでだべってるから、予約入ったら教えてよ」
「はーい」

そう言って、藤ヶ谷くんは奥の事務所に入っていった。

「お茶でも飲む?」
「ああ」

雅紀がテーブルに置いてある、小さなポットの電源を入れた。
智がいそいそと使い捨てのカップをセットして、そこにお茶っ葉のティーバッグを入れた。

「もお…俺、今日やる気満々で、ケツん中洗ってきちゃったのにぃ…」

智は唇を尖らせて、プリプリしている。

「あら。智ったら、張り切っちゃってぇ…」

ニノがスマホを見ながらニヤニヤしてる。
こいつゲームしながらよく人の話聞けるよな…

「もしかしてナンバー2の座を狙ってるの?」
「ちぃ~がう…今日はなんかムラムラしちゃって…」
「ネコって大変なんだねえ…俺、そんな準備したことないわ」

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