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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第9章 からふるどろっぷすす from ドラジェ ─dragee─


「ま、すぐ依頼入ると思うんで、待機お願いします」
「了解」

そう言うと、藤ヶ谷くんは備品の補充するとかで奥の部屋に入っていった。

ナンバーワンの俺には、待機用の個室があるんだけど…
今日はそこに長く居ることになりそうだったから、他の奴らがまとめて待機してる部屋を覗いた。

グレーの絨毯敷の室内は、壁に沿ってソファがいくつか。
右の奥には、事務所のドアがあって。
そのまた奥には、ミニキッチンがある。
真ん中にでっかいテーブルが置いてあって、その周りには座布団やらクッションやらが乱雑に置いてある。
テーブルの上には、いつもお菓子が常備してある。
左の壁にはでっかい52型のテレビが据え付けてあって、ニュース番組が流れてる。

テーブルを囲んで、3人の男が談笑してる。
その中の一人の男がこちらに気づいた。

「あー!翔ちゃん!」
「あらあ…珍しい」
「ひっさしぶりい!」

ニコニコと俺を見上げるのは…
この店ナンバー2の和也こと、ニノ。
そして、ナンバー3の智。
そして常勤じゃないけど、タチ専門で常連には人気ナンバー1の雅紀まで居る。

「えっ雅紀まで!?どうしたっての?」

この店の売れっ子たちが、揃いも揃ってこんな時間に待機部屋にいるなんて。

「コロナ恐るべし…」
「たまたまだよ…昨日はザクザクに指名入ったもん。でも今日はなんか変な感じだね?」

智はクッキーをボリボリ食いながら、のんきにテーブルに肘をついて笑ってる。
ニノはスマホに目を戻して、苦笑いしてる。
またパズドラしてんのか…
雅紀は苦笑いしながら、俺に向かって手のひらをヒラヒラと振った。

「ほぉんと、変な感じだよお…」

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