第8章 遠別
そのまま君を見下ろしていると、もどかしいのか少し眉間にシワを寄せて。
「いじわるぅ…」
掠れた声で呟くと、さっきよりも大胆に腰を揺らし始めた。
「んっ…あっ…いっ…いいっ…」
「どこ…?どこがいいの…?」
「やっ…」
蕩けた顔で、卑猥なこと言わせたかったのに。
君はぷいと横を向いて。
それでも腰は揺れ動いたまま…
自分の快感の中に漂い始めた。
「はっ…あっ…い、っちゃう…もっと…ほし…い」
目を閉じたまま自分自身を握りしめると、恍惚の表情を見せつけるように俺に向けた。
「さわってぇ…」
君の手に、自分の手を重ねて激しく扱いた。
「ああっ…あーっ…やあっ…」
ぐっと君の中が狭まったかと思うと、俺の腰に君の足が絡んで。
より深く君の中にめり込んだ。
我慢できずに、腰をフルスイングでぶち当てた。
「ああっ…もっとっ…!」
ビクビクと小さく跳ねながらも、足で俺を捉えて…
蕩ける目で俺を捉えて…
もう、離れられない
互いの汗を弾き飛ばしながら、絶頂を目指して高まっていく。
「はっ…ああっ…も、出すよ…」
「来て…奥、いっぱい出してぇっ…」
「イク…っ…ああっ…」
「あっ…あーっ…」
手に温かい、君の精液が掛かった瞬間、俺もまた君の中にありったけの精液を注ぎ込んだ。
「愛してる…」
「愛してるよ…」
全部を君に包み込まれたまま、俺達は果てた。