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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第8章 遠別


「お願いっ…ああっ…あっ…嫌っ…」

もう訳がわからない。
気持ちよすぎて、脳みそ煮えそう。

ジワリ、俺自身の根本が熱くなる。
今まで感じたことのない熱。

「やだっ…なにこれっ…」

その熱が、下腹や陰嚢まで降りていって。
腰から下が焼けるかと思うほど熱い。
なのに足先からは、ぞわりとなにかが這い登ってきて。
それが腿まで到達すると、全身の毛を逆立てた。

「やあああっ…やだっ…やあっ…」

体験したことのない物が、自分の体の奥底から湧いてくるのが怖い。

なのに…
その快感は、物凄くて

力任せに君を振りほどくこともできない。

ぬるぬると亀頭ばかり舐められて、唾液が伝って俺自身を濡らしていく。
根本の髪ゴムが水分を含んで、ますます戒めがキツくなる。

あっという間に、腿から這い上がってきたゾワリとした物は、背中から脳天まで到達した。

一瞬、頭が真っ白になって。
身体が勝手に仰け反った。

「やっ…あああああっ…」

ビクンビクン身体が跳ねて。
勝手に跳ねて。

失神するかと思うほどの快感が突き抜けていった。

「…やった…」

小さく君が呟いた。

「ドライで、イカせてやった…」

嬉しそうな声を聞きながら、意識が遠くなっていった。

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