第7章 大野の紋章~考古学者大野智の憂鬱~
「シャトシ…」
優しい目で俺のこと見下ろして…
そして、微笑んだ。
「ああ…ジュンフィス…」
両腕を広げると、身体を倒してくれて。
ぎゅっと抱きしめると、ジュンフィスの熱いものが、後ろに当たった。
ゆっくりとジュンフィスの唇が、俺の唇に重なった時
ジュンフィスが俺の中に入ってきた
「んっ…あ…ああっ…」
「シャトシ…シャトシっ…」
ぐいと突き上げられる肉の棒が、体の中を這い登ってくる。
熱くて、そこから溶けていきそう。
「あぁっ…ああっ…」
痛みと、喜びと、熱と、快感が綯い交ぜになって襲ってくる。
いつの間にか、俺は泣いてて…
ジュンフィスが、じっと俺の顔を見下ろしてる
真っ暗な部屋…ほのかな明かりが、ジュンフィスの横顔を照らしてる
体の中の音が、心臓の音だけしかない
鼓動が耳元で煩く鳴っている
その鼓動に合わせて、ジュンフィスを飲み込んでいるそこも、脈打って飲み込んでる
熱い…ジュンフィス…
ひとつに…なった…
ジュンフィスの手が、頬の涙を拭う。
優しく優しく涙を拭くと、ジュンフィスも一粒だけ、涙をこぼした。
「シャトシ…愛している…」
その声が聞こえた瞬間、こみ上げる熱が暴れまわった。