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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第7章 大野の紋章~考古学者大野智の憂鬱~


少し驚いた顔をしたけど、もういいや。

寝転がったまま、ジュンフィスの頬を撫でた。

「ジュンフィス…欲しい…」
「シャトシ…」

初めてだけど…
勇気を出した。

ジュンフィスの手を握って、俺のお尻を触らせた。

「俺、し…したこと、ないんだけど…」

ジュンフィスの手、熱い。
その手が、さわっと俺の尻を撫でた。

「ああ…」

少し、低い声で返事をすると、ふうっと息を吐き出した。

「俺も、欲しい」

いきなりがしっと尻を掴まれて。

「ひゃっ…」
「もう、妻になったんだからな…遠慮はせん」
「う…うん…」

やっぱり…前は、遠慮してたのかな…
最後までしなかったし…

ジュンフィスなりの…愛情表現だったのかな。
大事に…してくれてたってことだよね…?

胸がキュンとした。

「俺も…遠慮、しない…もん…」

そっと、俺の腰をジュンフィスの腰に擦りつけた。
ジュンフィスの熱いのが滾ってるのを、腿で感じた。

嬉しくなって、口を開けながらジュンフィスの唇に齧り付いた。
すぐに出てきた舌に、自分の舌を絡ませると、体の奥が熱くなってくる。

唇と唇の間から出る、粘着質な音が部屋に響く。
ジュンフィスが起き上がって、唇をつけたまま覆いかぶさってきた。

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