第7章 大野の紋章~考古学者大野智の憂鬱~
少し汗ばんでる広い背中。
手のひらで肩甲骨から腰の括れまでするりと撫でると、少しジュンフィスが震えた。
やっぱり敏感で…嬉しい。
ちょっと悔しそうな顔をすると、するりとワンピースの裾から、ジュンフィスの手が入ってきた。
キスをしながら太ももの内側をサラサラと撫でられて、鳥肌が立った。
「ん…くすぐったい…」
「ふ…」
少し笑いながら、俺の首に腕を回すと、胸飾りや首飾りを外された。
腰のベルトもシュルリと抜かれた。
寝台の下に、それを放り出すと、自分の装身具も外し始めた。
お互いに、白い麻の布でできたもの一枚纏っただけの姿になる。
少し…恥ずかしい。
でも…ジュンフィスに触りたかった。
そっと手を伸ばして、腿に触れた。
ジュンフィスがしたように、腰布の中に手を入れてサラサラと撫でると、小さな吐息が漏れた。
なんか、嬉しかった。
ジュンフィスは微笑むと、首筋に吸い付いてきた。
「あ…」
そこ、弱い…
思わずビクリと反応してしまって。
「シャトシ…」
笑いを含んだ声に、ちょっとだけ恥ずかしくなったけど。
俺…ジュンフィスが欲しい
だから、今日はもう…
ジュンフィスの首に腕を巻きつけて抱きつくと、ゆっくりと寝台へ押し倒した。