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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第7章 大野の紋章~考古学者大野智の憂鬱~


「おかえりなさい…ナイルの娘…」
「心配しましたのよ…」

また、例の大きな風呂に、女官たちに入れられてる。
深めの石でできた浴槽にいっぱいの湯が入ってる。
その中に身体を沈められて、薬草の入った袋で撫で回されてる。

「う…うん…」

アソコまできれーに撫でられて、参った…

「うひゃんっ…」
「あら、おかわいい…」
「あいかわらずですこと…」

おまえらも相変わらずだなっ

風呂からあがると、身体をきれいに拭かれて、そして懐かしい古代エジプトのワンピースを着せられた。

アクセサリーは、前よりも豪華になっていて…
髪にも前みたいに、いっぱいなんかつけられた。

「これ…前よりピカピカしてない…?」

黄金がふんだんに使われていて眩しい。

「王妃ですもの…」
「あっ…そっか…」

俺、ジュンフィスの奥さんになったんだった。

「お忘れになってはいけませんよ…シャトシ様…」

くすくす笑われて恥ずかしかった。


そのまま、部屋に通された。
俺が使っていたナイル川沿いの豪華な部屋だ。

外は夕暮れが迫っていて、空のオレンジ色がナイル川に写ってる。

「ナイルの娘っ…」

そこには、涙でグシャグシャになったダーオカが居て…

「ナイルの娘よ…よくお戻りで…」

マツーオカ将軍も俺に向かって跪いていた。

「こら…今は、王妃だぞ?忘れたか?」

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