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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第7章 大野の紋章~考古学者大野智の憂鬱~




それから一ヶ月後──


俺とジュンフィスの婚礼の日が来た。
その日は、ナイル川にたくさんのでっかい船が見えて。
その船から降りてくる人々は、エジプト以外の古王国の使者や王族で。

女官たちが準備で出たり入ったりしている俺の部屋から、ナイル川がバッチリ見えて興奮した。

「わー!凄い!ねえ!あれは…ギリシャ?ギリシャの人?」
「ちょ…ナイルの娘!だめですってそんなに身を乗り出しちゃ…」

ダーオカに止められないと、外に出てひとりひとりの衣装を見分するとこだった…

たくさんのエジプトへの貢物を持って、婚儀を祝いに来たのを眺めていると、時間があっという間に過ぎた。

「ナイルの娘…そろそろ準備を…」

そう言って部屋に呼びに来たのは、神官の格好をしたマサスだった。

「えっ…どうしたの!?その格好…」
「いや、実は…王をお守りするため、将軍についておりましたが、実は俺の家はもともと神官の家で…」
「あ、だからあの薬…」
「ええ。あの薬はもともと、閨で使うための薬だったんですが、傷にも効くということで…」
「え?ねや…って…えっ!?」
「あ、言うの忘れてた。舐めないでくださいね?」
「ちょ、ちょっと待て…え?閨って…」
「あんなの王が舐めたら、大変なことになるから…」
「マサス、あの…」
「だから…よるのおくすり、ですよ♡」

ま、マサスーーーーーーー!!!



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