• テキストサイズ

ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第7章 大野の紋章~考古学者大野智の憂鬱~


「えっ…んまっ…待ってっ…俺、男!」
「そのようなこと、何が問題がある!」
「は、はあっ!?でも世継ぎとか…ほら、子供!産めないし!」
「それがなんだというのだ。俺には弟やら妹がいっぱいおる。その中のどれかが産んだ子でいいだろ。そんなもの」

ええええーーー!?
だって、直系を絶やさないために、近親婚ばっかしてたんでしょお!?
何いってんの!?

「だって!妻って…男がなれないでしょっ!?」
「はあ?姉上だって、男だぞ!?」
「…へ…?」
「小さい頃からなぜか女の姿が気に入って、もう女として扱っておるが…」

だから…俺が男だってわかっても、驚かなかったの?

「なん…なんだって…?」

ま…待って…
じゃあ、ニノシスって…ニノールのときの姿が本当の姿なの!?

「なのに正妻にしようとしてたの!?」
「そりゃあ、下ナイルは姉上が手放さないから…必要だったし」

ファラオとしての下心満載だったんだねっ

「でもどうすんのさっ…俺を妻にしたら、下ナイル手に入らないよ!?」
「そんなもの…今まで通りでいいではないか」

ちょっとおお…
あのニノシスが、そのままにしておくと思ってるわけ…?

それに…サクミル王子だって…
俺を妻にするなんて言ったら、黙ってないでしょぉ…?

/ 831ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp