第7章 大野の紋章~考古学者大野智の憂鬱~
体の奥から、もっと触りたいって欲望がいっぱい出てきて。
ジュンフィスの髪から手を滑らせて。
俺よりも広い背中に腕を回した。
その背中は、汗ばんでて。
そっと撫でると、びくりとジュンフィスは体を震わせる。
…結構、敏感…?
可愛い…
ゆっくりその手を腰に降ろして。
腰の括れに手を這わせた。
「…シャトシ…」
「ん…?」
「今日は、なんだかもう我慢がならぬ…」
「へ?」
少し体を起こしたと思ったら、手を掴まれた。
「触れ」
そう言って、腰に巻いてる布の中に手を持っていかれた。
「わ…わあ…」
す、すげ…ちょ、俺、初めて…
こんな勃起してるの触る…
「早く…」
なんだか苦しそうで。
思わずぎゅっと握り込んだ。
「っ…さ、とっ…」
「あっごめん…」
「…いい…そのまま…」
ジュンフィスの腰がゆらりと動いて。
俺の手の中で、ジュンフィスの熱が動く。
「今日は…おかしい…」
ジュンフィスも、おかしいんだ…
なんでだろ…
また、俺も元気になってるし。
すぐに俺の手の中はジュンフィスの先走りで、ぬるぬるになって。
俺に覆いかぶさりながら、ジュンフィスはとっても気持ちよさそうな顔をしてる。
もっと…一緒に気持ちよくなりたいな…