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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第7章 大野の紋章~考古学者大野智の憂鬱~


そんなこと、してもらったことなくて。
小さい頃、親に撫でられた以来で。

なんだか、くすぐったい。

でも、悪くなくて。
なんか気持ちいいくらいで。

髪って…性感帯なのかな…
どんどん、気持ちよくなってくる。

それと同時に…
無心で俺を見てる顔を見てたら、なんだかきゅってして。
胸が、きゅって…

だから俺も、ジュンフィスの長い髪の頭にそっと触れた。

「…さっきの…」
「え…?」
「さっき、シャトシが頭を撫でてくれて…嬉しかった」

ぽそっとそんな事言うから、もっときゅってした。

ジュンフィスの頭をそおっと撫でた。
気持ちよさそうに目を閉じる。
サラリと、黒髪が俺の顔に降りてきて。

そっとその髪をかき上げながら、ジュンフィスの唇に


キスを

した


だって、したくなった

唇、柔らかくて
熱くて
気持ちいいんだもん

胸が…きゅっとするんだもん

閉じている、ふっくらとしてる唇を開けさせたくて。
舌でその唇を辿ると、ちょっとだけ口が開いて。

その中から、ジュンフィスの舌が出てきて。
俺の舌を絡め取った。

甘い…な…
人の唇って、こんなに甘いんだ…

少しだけ舌を自分から絡ませたら、もっと甘くて。


もっと、欲しい

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