第7章 大野の紋章~考古学者大野智の憂鬱~
ワンピースの布がもどかしい。
さっきいっぱい出しちゃったから、ちょっと冷たくなってるし。
もぞもぞと足を動かしていたら、ジュンフィスが体を起こした。
「ど、どうしたの…?」
腰に巻き付けてた布をがばっと取った。
「お…おぉ…」
うわあ…なんか、スゴイ…
…おっきぃ…
この前も見ちゃったけど、今日はもうフルで元気だから…
迫力すげえ…
なんて呆然としてたら、ジュンフィスは俺の腰の帯に手を掛けてさっと抜き取った。
それからワンピースの裾を持つと、俺の体を起こして一気に剥ぎ取られた。
「わぁぁっ…」
なんか、猛烈に恥ずかしかった。
思わず隠すとこも隠さないで、顔を両手で覆ってしまった。
「なんで今さら隠す…」
ちょっと戸惑ったような声を出しながら、顔を覆っている手を取られた。
「だ…だって…恥ずかしい…」
俺、貧弱な体してるし…
ジュンフィスほど男らしい体してるわけじゃないし…
恥ずかしかった。
「ふ…ちゃんと俺の顔を見ろ…」
囁くように耳元で言われて、ゾクリと何かが背中を走っていった。
「ジュンフィス…」
泣きそうになりながらジュンフィスの顔を見ると、寝台に押し倒された。