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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第7章 大野の紋章~考古学者大野智の憂鬱~


「なに?」
「この前から、俺って…言ってますけど…その、ナイルの娘の国では女でも俺っていうんですか?」
「は…?」

あ、そうか!
この人達、みんな誤解したままなんだ…!

そういえば、支給される服も全部女物だし…
俺、服は着れれば何でもいいと思ってるから、おかしいと思ったけど素直に着てるんだよね…

って、でも女官たちは知ってるのに。
だって俺のをあんな嬉しそうに弄んでたじゃん…

なんで!?

もしかして…俺のイチモツ狙われてるのか…?

「うっそおおん!」

思わず、カウチの上で股間を抑えて蹲った。
またあんな大人数に襲われたら、俺、今度こそ自信ないっ!
もうティッシュがないから溜まりに溜まってんのに!!

「な、ナイルの娘!?どうされたんです!?」
「い、いや…あのね?俺…」

男なんだけど、って言いかけたとき、部屋の入り口から騒がしい声が聞こえた。

「ナイルの娘!居ますかあ~!?」

ドカドカとマサスが入ってきた。
後ろからマツーオカ将軍も入ってきた。

暇か。
こいつら暇なのか。

「お、ダーオカだったな。今日もちゃんとナイルの娘に仕えてるな」

マツーオカ将軍はゆったりと歩んでくると、カウチの横で跪いた。

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