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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第7章 大野の紋章~考古学者大野智の憂鬱~


「あれ…シャトシ…あれ…?」

ジュンフィスは、呆然と床に転がってる俺とニノールを見比べてる。

「シャトシがなんかしたのか…?」
「この者が急に襲いかかってきたのですっ…」
「はあ?おまえ…姉上に何をした!」

ジュンフィスは素っ裸のまま、俺の前に仁王立ちした。

ちょ…丸見えなんだけど…

ベッドの蚊帳の中がもそっと動いたと思ったら、サクミル王子がだるそうな顔を出した。

「じゅーんふぃすー…まだぁ…?」
「おお…サクミル、ちょっと待ってろ…」
「あれ…?ニノシス王女よ…また邪魔しに来たわけ?」

え?
ニノシス?

サクミル王子の目線は、ニノールに注がれている。

「もお…俺のほうがジュンフィスの寵愛が深いからって、相変わらず嫉妬深いんだから…」
「うっ…うるさいっ…!アッカドの雄がっ!」

ニノールは立ち上がると、プンプン怒りながら寝室を出ていった。

そういえば…
サクミルを追い出せるとかなんとか言ってた…

え?
って、ニノールって男だったよな!?

「おい…シャトシ…」

呆然としてると、ジュンフィスの濃い顔が目の前に来た。

「うっわあっ…びっくりしたあっ…」
「おまえ…姉上に何をしたのだ!?」

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