第7章 大野の紋章~考古学者大野智の憂鬱~
とぼとぼとベンチまで戻ると、なにやらベッドがスゴイ揺れている。
「あ…ああ~…ジュンフィス~!」
「さ…サクミルっ…やっぱ凄えっ…!」
なんか蚊帳が閉じちゃってるから、よく見えないけども…
あのシルエットは…
ばっちり、ヤッてるよね。アレ。
なんか下半身がもぞっとした。
さっき女官に触られちゃったから、勃ってるし…
「もお…やだ…」
男の人とセックスするなんて、考えたこともなかった。
だって、女の子なんて、ちょっと声かけたら引っかかるだろ?
↑オイ
それに、この人達、王族なんだから女の人なんか、いくらでもなんとかなるわけで…
なんで好き好んで男なんか抱くんだろう…
日本の戦国時代みたいに、女がいないってわけじゃないだろうに。
「ふう…」
諦めて、寝るしかなかった。
眠いし。
でも目を閉じても、聞こえてくる声…
「も、もっとっ…奥にっ…ジュンフィスっ…」
「サクミルっこのっ…スキモノめっ…!」
「ああっ…いいっ…こんなの初めてっ…」
「おおっ…何というケツなんだっ!」
煩い…野太い…声…
「気持ちいいかっ…サクミル!」
「うんっ…ジュンフィスっ…気持ち、いいっ…」
なんだよお…もおっ…
俺は眠いんだよおっ…!!