第7章 大野の紋章~考古学者大野智の憂鬱~
なんて目を閉じて悶々としてる間にも、ベッドの上では何やら行われている。
「あん…ジュンフィス…そこ、いい…」
「おまえ、こんなになってるじゃないか…」
なんて、もおっ!
なんで俺がここにいるのに盛り上がれるんだよ!
王家の子息って、誰かに常に見られてるから平気なのかなあ?
もおおお!古代の人間、野性的すぎるっ…!
そっと部屋を出ようと立ち上がって、出口まで行ったら、ドア代わりの布の間から、ぬうっと女官たちの手が出てきて、やんわりと押し止められた。
「なんで…もう、俺ここに居る必要ないから!出して…!」
「ごめんなさいねえ…ナイルの娘…」
「謝らなくていいから、出して!」
「なりませんのよ…あとから叱られるのは私達なんですから…」
「ちょおっとお~!」
そんなの知らないよお…
こんなとこに居るの、ほんとしんどいんだよっ!!
「ならば、ナイルの娘のココ…私達に貸してくださる…?」
手が、俺の股間のイチモツをぎゅうっと握り込んだ。
「ふあっ…!?」
「あらあ…やっぱりちょうどいい大きさ…」
「や、やめて…」
「これ、貸してくださるなら、ここから出して差し上げますわ♡」
語尾にハートついてる…
…俺は、諦めるしかなかった…