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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第7章 大野の紋章~考古学者大野智の憂鬱~




「…ごめんなさいね?」

女たちが俺を素っ裸にして、体を薬草の入った麻袋で撫でている。
抵抗したけど、何人もに押さえつけられて抵抗できるだけの体力がなかった。

腹減った…
昨日の夜、ダーオカの家で、ボソボソした何かを食べて以来、なんも食ってない。

力はいらねえ…

「あの通り、ジュンフィス様は横暴な方でね…」

ジュンフィス…?
それがあのファラオの名前か…

って、そんな名前…見たことないぞ…?

「そうなのよね…ヘンペーパイパイを見ると、どうしても我慢ができなくなるのよね…」
「はあ…?」

なんでそんな平らな胸が好きなんだ…

「でもちょうど良かったわ」
「そうよね」
「…なにが…?」
「だって、ジュンフィス様、両方お好きなのだもの」
「は?」

両方って…なんだ?

疑問に思っていると、女たちはクスクス笑い出した。

「男性も女性も…ね…?」
「はあ…?」

ん?

「どちらかというと、男性のほうがお好きなのよねぇ…」
「ほんと、残念だわぁ…」
「ねえ…?私達もいつ、お手がつくか、待っているのに…」

至極残念そうに女たちは、ため息を吐いた。

「あのお…?それって…」
「だから…あなたが男の方だってわかっても、そのままお手がつくのよねえ…」

手…

手がつくって…


え?

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