第7章 大野の紋章~考古学者大野智の憂鬱~
ふふふ…
あら…かわいい方…
ふふふ…
遠くで、女の人の声がする。
なんだろう…?
身体が温かい…
ふわふわする…
ああ…そういえば船に乗ってたんだよな…
突然、下半身に違和感が走った。
「あん…」
ふわっと、俺のアソコに布みたいなものが触れて気持ちいい。
あれ…なんだろ…変な夢みてるな…
そういや、最近自分でシてなかったから、溜まってんのかな…
ムクムクっと起き上がるのを感じた。
「あら…おちんちん…」
「まあ…立派ねえ…」
は…?何を言ってるんだ…?
「ヘンペーパイパイなだけかと思ってたら…」
「男の方だったのね」
ヘンペーパイパイ…ってどっかで聞いたな…
確か、マツーオカ将軍が…
「って、うえぇぇ!?」
目を開けると、知らない場所にいた。
…ゆらゆら揺れてるけど、船の上じゃない!
石積みの部屋だ。
窓がないから薄暗く、所々に明かりが灯されている。
室内は湯気で満たされている。
「あら…目が覚めたのね…」
「うふふ…可愛らしい…」
周りにいっぱい女の人がいる!
頭に布を巻き付けて、胸飾りは豪華なもので…
手首にもいっぱいアクセサリーがついてる。
みんな、白の上質なワンピースを着て…お湯に浸かってる…
「ふぇぇ!?」
って、俺もお湯に浸かってる!!
「なんでっ…!?」
ここはでっかい風呂のようだ。
つか、古王国時代でこんな設備のある場所って…