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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第7章 大野の紋章~考古学者大野智の憂鬱~


…もしかして、アッチの世界の人…?

ニノールが俺の事、好きとかなんとか…相葉や松本がいってたのを思い出した。

ジリジリと、俺の目を見つめたままダーオカは距離を縮めてくる。
背中に日干しレンガの壁があたった。
もう、逃げ場がない。

「おまえ…」

いよいよダーオカの濃い顔がドアップになった。

「まっ…待って!俺、ソッチの世界の人じゃないっ…」
「えっ…」

ズサァッとダーオカは飛び下がった。

「…ソッチの世界…?」
「いや、だから…その…」

ストレートにゲイじゃないって言ったほうが良かったかな?

「おばあちゃん、この人、どこから来た?」

ダーオカが後ろに佇むおばあちゃんに聞くと、おばあちゃんは黙ってナイルの方を指差した。

その途端、ダーオカは飛び下がって、地面にひれ伏した。

「えっ…ちょっと、何…!?」
「ま、まさか!神だとは知らずっ…も、申し訳もっ…」
「えっえっ…ええっ!?」

神ぃ~!?
なんだよそれ!秋葉原のアイドルかよっ!←詳しいな…

もうそれは誤解だとスゴイ言ってみたんだけど、だめだった。
ダーオカは人を信じやすいみたいだ。

オレオレ詐欺とかにひっかからなきゃいいけど…

「もう…どうでもいいから、電話貸して?」
「デンワ…?」
「そう。電話。連絡しなきゃ…」

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