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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第6章 夏の終わり


「一緒に居させて…」
「和也…」
「傍に居るだけでいいから…」
「だめだ…」

ぐっと、翔にいの体に力が入った。

「…潤にそう言われたから…」
「あの人に言われたからじゃない」
「…え…?」

逃げていこうとする体を、力いっぱい抱きしめた。



「翔にいが、好きだ」



こんなに…
人を力いっぱい抱きしめたことなんて…ない

こんなに…
自分のことなんかどうでもいいって思うくらい、人を好きになったことなんて…ない

なんでとか、どうしてとか…全然わからない
でも、これだけははっきりしてる

俺は、翔にいが好きだ



「好きだから、傍に居たい…」
「和也…」
「年なんか関係ない…男だから、従兄弟だからって関係ない…俺は、翔にいが…好きだ」


だから…
翔にいが孤独なら、傍に居たい

翔にいが一人で泣くなら、傍に居たい

もしも誰かに触れたくなったら
誰かに甘えたくなったら

生きてることが怖くなったら
悲しくなったら

その時、翔にいの傍に居るのは…
一番近くに居るのは

俺でありたいと
強く、思った


他の誰にも…触れさせたくない


「好きだ…」




だから…一生、一緒に居て…?








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