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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第1章 仄暗い奈落の底から -sequel -


引き裂くような痛みが走った。
でも、智を止めることができなかった。

「和也…」

苦しそうな声。

「ごめん…」
「いい…から…」

喉の奥が引きつったように声がでない。
嫌という程、智の存在を身体の奥に感じてる。
智も痛いはず。

でも…今はこの痛みが、罰を受けてるようで…
安心する。

「もっと…奥、来て…」

智の腕を引くと、俺の上に覆いかぶさってきた。

「愛してる…かず…」
「ん…智…ずっと傍に…居て…」

ずっと一生…一緒にいようね…

「愛してる…さと…」

ぐいっと突き上げるように、智が俺の中を突き進んだ。

「あっ…あ…」

痛みで思わず力が入るけど、智は力強く俺を突き上げ続けた。

「はぁっ…あぁっ…」

痛みが、快感に変わった瞬間、智の動くスピードが早くなった。

「あっ…待ってっ…も、イキそっ…」
「和也…もう、我慢できね…」
「さとっ…あっ…あああっ…気持ちいいっ…」

ぐちゅぐちゅと湿った音
皮膚の当たる音
ベッドの軋む音

智のきれいな身体のシルエット
快感を伝える吐息

痛み

すべてが俺を奈落に落とす



ねえ…ずっと、ずっと…
一緒にいようね…

ああ…ずっと、一緒に…









快感の奈落の底で
這いずり回ろう
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