第1章 仄暗い奈落の底から -sequel -
シングルのベッドが軋む。
「あっ…あぁ…やっ…」
智の指が、俺の中をぐちゅぐちゅと掻き回す。
「嫌…?」
「あっ…やっじゃないからっ…」
臆病になってる智は、少し乱暴で。
ローションのボトルを取ると、俺のアソコにぶっかけた。
「ほら…握れよ…」
「やだ…恥ずかしい…」
いつも部屋の電気は消すのに、今日は消してくれなくて。
足を大きく広げて、恥ずかしい格好をじっと見つめられて。
身体の芯が熱くて、溶けそうになる。
「いいから、見せろ」
俺の手を取ると、強引に握らせて。
「あ…」
ぬるりとした感触に鳥肌が立つ。
俺の手の上から、智が俺を握り込んだ。
「ひっ…」
ぐちゅっと音を立てると、俺のアソコを扱き出した。
「んっ…う…」
安普請だから、声を上げられない。
必死に我慢しながら、込み上げてくる快感に浸った。
「いい…?和也…」
「ん…あぁ…出ちゃう…」
その瞬間、智が身体を起こした。
「入るからな」
さっきまで指が入ってたそこに、熱いものが充てられた。
「さとっ…待ってっ…」
まだ十分にはほぐれてなくて。
でも、智は待ってくれなかった。
「くっ…」
俺の中に、めり込むように智が突き入ってくる。