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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第6章 夏の終わり


朝食を食べると、相葉先生は仕事に向かった。
大野さんも、これから仕事みたいで、俺は翔にいの部屋にまた入ることになった。

「俺も雅紀も、昼間はここにいることができないから…和也くん、頼むね…」

大野さんは朝から仕事をしてて、昼過ぎに帰ってくるということだから、それまでは翔にいとふたりきりになるみたいだ。
夕方には、また相葉先生もくるということだ。

大野さんが俺のスマホを取り出した。

「これ…置いていく。翔が目を覚ましたら、俺か雅紀に連絡してほしい」

そう言って、大野さんの番号を教えてくれた。

「…わかりました。必ず、連絡します…」

そう、まっすぐに目を見て言うと、大野さんは少し強張った表情をした。

「翔の容態が安定したら…翔の家に、探しに行かなきゃならないんだ…」
「え…?」
「アヘンとか…色々…」
「あ、ああ…そうですよね…」
「その時は、和也くんにも手伝って貰うから」

そう言うと、俺の表情を観察するようにじっと見つめてきた。

「はい…お手伝い、します」

そう言うと、ちょっと安心したのか、笑ってくれた。

「じゃあ、部屋に入って」

翔にいの眠る部屋に入ると、外側から鍵を掛けられた。




一体…これからどうなるんだろう…



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