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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第6章 夏の終わり


相葉先生が出ていくと、翔にいはため息をつきながらベッドの横の椅子に座った。

「和也…」

俺が目を開けてるのを見て、少しびっくりした顔をした。

「うるさくしてごめんな。あいつ幼馴染だから遠慮なくて…」

そう言ってたら、さっきの看護師のおばさんが入ってきた。

「翔くん。雅紀が翔くんを診察するってきかないのよ…ちょっと来てくれる?」
「いや、俺なんともないし…」
「でも、その痩せ方…ちょっとおばさんも気になるから、ね?」
「いいです。本当に」
「雅紀は息子としてはぼんくらだけど、医師としての腕は確かなのよ。いいから、いらっしゃい」
「おばさん…本当にいいから…」
「もー!あんたになにかあったら陽子さんに申し訳が立たないのよ!」

陽子さんって…亡くなった翔にいのお母さんだ。

「そんなの…おふくろ気にしませんから…」
「いいからいらっしゃい!」

相葉先生のお母さんなのかな…
翔にいは抵抗してたけど、最後には説き伏せられて渋々処置室を出ていった。

しばらく待ってたけど、点滴が効いてきたのか、体が楽になってきて…
瞼が閉じてしまって、いつの間にか寝てしまったようだった。


…やっぱり、翔にいの痩せ方、変なんだ…

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