第6章 夏の終わり
気がついたら、朝になってた。
今度は、翔にいの布団の中で目が覚めた。
「翔…にい…?」
甘い匂いが、充満してる部屋の中で
翔にいは俺を見下ろして、笑ってる
「…翔にい…」
まだ欲しくて
なにも身に纏ってない、翔にいの白い肌を見たら
また欲しくなって
腕を伸ばして、翔にいの腕を掴んだ。
あんなにいっぱい出したのに
あんなにいっぱい貪ったのに
まだ足りない
まだ欲しい
腕を引いて布団に押し倒すと、覆いかぶさった。
「翔にい…」
赤い唇にキスすると、優しく甘い舌が俺の唇を舐めていった。
目が、チカチカする
手が、自分の手じゃないみたい
身体から、意識が離れて
自分の体が、自分のじゃないみたいに動く
「はぁっ…ああ…翔にいっ…」
なのにアソコにダイレクトに、翔にいの中の熱は感じる。
ぬるりとした壁に擦り付けると、一層熱い。
キツイくらいの締付けに、震え上がるほどの快感。
もっと感じたくて
もっと厭らしい声を上げさせたくて
障子から差し込む、朝の眩しい光
翔にいの白い身体
もっともっともっともっと…
…やっと、触れた…