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僕は女の子になりたい【R18】

第3章 デートをしよう



食後は露店を巡りながら買い物をする

途中でスイーツを買ったり、大道芸を見たり楽しみは色々だった

そう、とても楽しいのだが…


「ほら、危ないな」


そう言ってシヴァに腰を寄せられると、ついドキッとしてしまう自分がいる

それだけではない

アイスを食べていた時


「一口、味見したいな」


そう耳元で囁かれ、ゾクゾクしてしまい、挙げ句のはてにアイスを落としてしまったのだ

シヴァは怒るでもなく、むしろクスクスと笑いを殺しているようにも見える





そんなこんなで、あっという間に空が暗くなっていた

満月が輝き、街は昼間と雰囲気が変わる


初めてのデートに緊張しっぱなしのユーリはそっとシヴァを見上げていた


「どうした。疲れたか」

「平気です」


首を横に振れば、そっと抱き寄せられる

ちょっぴり疲れたのは事実だが、まだ帰りたくなかった

この時間を終わらせてしまうのは勿体ない気がしたのだ


「ユーリ、夜も俺の決めた店で食事でいいか」

「はい、シヴァ様」


街に出ることは珍しくないが、ユーリはあまり店をよく知らなかった

いつも仕事が終わったらすぐにシヴァの元へ帰っていたからだ


「おいで」


腕を引かれ、シヴァの横に並んで歩き出す




夜はまだこれからだ―――


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