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僕は女の子になりたい【R18】

第3章 デートをしよう



「はぁ…なんで話がそんなに飛躍する。俺はディーンたちと酒を飲みに来てたってだけだ」

「え…お酒…ですか?」


それはそれでキョトンとしてしまう

シヴァが酒を飲んでるのは見たことが無いからだ


「人並み程度には飲むが」

「し…知らないです…。今まで一度も飲んでるお姿なんて…」

「まぁな。ユーリは酒が苦手だろ。だから当然お前の前で飲むわけがない」

「えっ!?私、お酒が苦手なんですか!?」


目をパチパチさせる

初耳すぎて頭が追い付かない


「結構前だが…俺が酒を飲んで帰ったらお前に臭いと泣かれた事がある」

「そ、それって十年前くらいの話でしょうか…?」

「俺が成人したばかりだから、八年前か」

「わ…私のばか…」


全く記憶にない

しかも律儀にシヴァは酒を遠ざけてくれていたのだ

てっきり酒もタバコもやらないのだと思っていたのだが…


「シヴァ様…申し訳ありませんでした。その…今は匂いくらいで泣いたりしないので我慢なさらないでください」

「そうか。ふむ、ではそうするとしよう」


はぁ…

小さくため息を吐く

昔の自分をひっぱたいてやりたいくらいだ


せっかくのデートなのに初っぱなから落ち込んでしまいそうだった

しかし直ぐに前菜が出てきて、ユーリは簡単にご機嫌になっていた


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