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僕は女の子になりたい【R18】

第3章 デートをしよう



***


「ユーリ!そのピアスはまさか!」


挨拶もせず、開口一番にレイラが指摘したのはそこだった


「う…うん。えっと…。この間、貰ったんだ…」


そう言ってかぁっと顔が赤くなるのが自分でもわかった

今朝は早くからレイラに政務室へ来て貰っている

というのも、午後からシヴァとデートをすることになっているからだ


「いやぁ、感心感心。ついにシヴァ様も決心したのね。ユーリは俺のものだから手を出したら容赦しない、と全ての男に宣戦布告かぁ」

「れ、レイラ…」

「だってそうでしょう?家紋入りの特別なピアスよ。私だってそういう自負はあるわ」


どーんと胸をはるレイラ

その耳にはディーンから貰ったピアスが輝いている


高貴な貴族がピアスを贈る習慣は昔からあるらしい

主に婚約者に贈るもので、他の男へのアピールでもあり、婚約者の浮気防止の意味もあるのだとか

とはいえ、今ではこのピアスが贈られることこそが一流のステータスとなっているらしい

婚約しても破談になることは珍しくない

そのため、婚約したからといって必ずピアスが贈られる訳ではないのだとか


「ピアスを贈るのは一生添い遂げるという誓いであり、それを受け取るのは同じ誓いをたてたということなのよ」


ふふんとレイラは鼻を鳴らす

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