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僕は女の子になりたい【R18】

第1章 魔女の禁忌魔法



その後、騎士によって捕らえられた魔女に話を聞いたところ、やはり性転換の魔法だったらしい

しかし、禁忌魔法のため、言い伝えも古く、この魔法は完成していないのだという


「一晩で元に戻る魔法、ですか」

「魔女が言うにはそうらしい」


政務室のすぐ隣に控え室があり、ユーリはそこで待機を命じられていた

下手に出ていくと皆が混乱するから、だそうだ

ユーリに自覚は無いが、その容姿のせいでこの城にはユーリを知らない者はいない

男の子とは思えない可愛さに、誰もが一度は噂を口にしたことがあるのだ


「……今日一日の我慢だ」

「はい…」


シヴァが魔女に会いに行っている間に、ユーリはシヴァに借りたシャツに着替えていた

しかし大きすぎてダボダボだ

今日一日どうしていいか悩んでいると


「シヴァ、いるかい?」


政務室の方から声がした

この声にはユーリも聞き覚えがある


「ディーンか。ちょっと待ってろ」


シヴァはそう言って控え室から出ていく

それでもユーリは気になってドアに耳を近づけて会話を聞いていた


「お前の秘書、魔女のせいで性別変わっちゃったんだって?」

「……もう知ってるのか」

「あぁ。城中の噂だ。あの麗しの姫が本当に女になるなんてなぁ」


ディーンの笑い声にユーリは首を傾げる


麗しの姫…?


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