第3章 デートをしよう
「やだわ。シヴァったら、物騒ね。ユーリに用があったのよ。悪いかしら?」
サラは扇子で顔を隠すと不満そうにシヴァを睨み返す
何故か喧嘩腰の二人にユーリはハラハラした
とりあえずコーヒーを淹れよう
ユーリは慌ててシヴァの為にコーヒーを用意するが、それが出来上がった頃もまだ二人の言い合いは続いていた
ドーノンはサラに相づちを打つくらいで積極的に参戦はしていない
「シヴァ様、落ち着いてください」
ユーリはシヴァをなだめるように隣に座った
「そうよ、そうよ。あなたは昔からネチネチして。ユーリの事も毎晩そうやってしつこく抱いてるんじゃないの」
「ぶっ!!」
「まぁ、汚い!」
サラの発言にコーヒーを吹き出したシヴァ
こんなシヴァを見るのは初めてだった
しかし、サラの指摘内容が一番恥ずかしい
「母上には関係ないでしょう」
シヴァは口元を拭うとユーリの腕を引いて横抱きにする
「シヴァ様!?」
「ユーリは俺のものです。それにユーリが俺を受け入れてくれてる。何か問題が?」
そう言ってユーリのおでこにキスをする
ユーリはまたしても顔から熱を出すのだった