• テキストサイズ

僕は女の子になりたい【R18】

第3章 デートをしよう



「ユーリ。あなたには悪いけど、私たち、少し喜んじゃってるのよ」


サラにそっと手を掴まれ、そのひんやりした温度に少し冷静になる


「サラ様?」

「男なのに女になって、ユーリは大変な思いをしているでしょうけど。もしユーリがシヴァと結婚してくれたら、本当に私たちの娘になれるのよ」

「あぁ、これほど嬉しい事はないな…」

「サラ様…ドーノン様…」


そんなに自分を思っていてくれたなんて

ユーリは胸が熱くなる

二人の気持ちはすごく嬉しかった

でも…


「残念ですが、私は中途半端な状態です。戸籍上は男のまま、女にはなれません」

「あら、女でいる時間の方が長いのでしょう?ならもうれっきとした女の子よ」


あっけらかんとサラは笑う

本当に深くは考えていないようだ


「ユーリがシヴァのお嫁さんねぇ。素敵だわぁ」

「そうだなぁ」


ユーリを置いてきぼりにして、二人だけの会話に花を咲かせていると、勢いよく扉が開かれる

姿を現したのはシヴァだった


「父上、母上!連絡も無しに一体どういうことですか!」


その表情は珍しく怒っているようだった

つかつかと歩み寄ってくると、両親である二人を遠慮なく睨み付ける


/ 239ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp