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僕は女の子になりたい【R18】

第3章 デートをしよう



「ごほっ…サラ様…何を言って…」


ユーリは慌てて口元を拭う

シヴァと結婚なんて図々しい考え、贅沢すぎる


「あら。だって、この国はまだ同性婚はダメでしょう。だから二人の事、心配だったのよ」

「な、何を…」

「そうだぞ。法律なんて簡単には変えられないからな。二人とも一生未婚なのは可哀想だとサラと話をしていたんだ」

「ドーノン様まで何を…!?」


かぁっと顔が赤くなる

これじゃぁまるで…


「えっ?二人は十年前から付き合っているのよね?」

「なぁっ!?」


とんでもない勘違いをされていた

しかも何故か二人の中では確定事項のようで…


「お、お待ちください!シヴァ様が私となんて…そんな大それた事、ありえません!それに十年前って、私はまだ五歳ですよ!?」

「やぁね。あれだけイチャイチャしておいて、隠さなくていいわよ」

「うんうん。お前たちはいつも二人だけの世界だったからな。シヴァが家督を弟に譲ると言い出した時も直ぐに納得できたわい。シヴァはユーリ以外を相手に迎えるつもりはないのだとな」

「そ、そんな…」


ぼっと顔が熱くなり、思わず両手で抑える

イチャイチャなんて記憶にない

だが、周りからはそう見えていたというのだ


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