第3章 デートをしよう
「それはもちろん、私たちの可愛い娘が本当に女の子になったって聞いて飛んできたのよ」
「そうだぞ。ただでさえ可愛いユーリが女の子…私はもう心配で…」
くう~とわざとらしくドーノンがおどける
シヴァとは少しも似ていないドーノンだった
「私はその…戸惑うこともありましたが。シヴァ様がいてくれたので…」
「あら、そういえばシヴァがいないわね。まぁいいわ。続けてちょうだい」
「は、はい。今でも朝には男に戻るのですが。そんな自分を皆が受け入れてくれてるので、特に問題はありません」
そうなのだ
もともと女の子らしい顔立ちだったユーリは、驚くほど簡単に皆から受け入れられていた
もし、強面のおっさんが女の子に、ってなったら問題はあるんだろうが、なんとかセーフだ
「そうねぇ。なんか私たちも、ユーリが女の子っていう方がしっくりくるわぁ」
「確かになぁ。成長した娘を見ているようだ」
二人もうんうんと頷き、あっさりユーリを受け入れてくれたことに一安心する
しかし、すぐにサラが爆弾を投下した
「じゃぁ、ユーリはシヴァと結婚できるのよね!?」
思わず飲みかけた紅茶を吹いてしまいそうになる