第3章 デートをしよう
それ以外にも変わった事があった
まずはユーリという存在の認識だ
既に噂で広まっていたが、騎士団の各隊長が集まる会議の中で正式に公表された
そして論点になったのはユーリの居住区だった
ユーリの部屋は男子寮だ
当然元は男だからそこを利用するべきだが、風呂に入れる時間が限られてしまう
しかし、魔法で女になってるとはいえ、女子寮の風呂を利用するのは抵抗感を持つ女性が出てくる、というのだ
結果、各隊長及び団長が出した答えはシヴァの部屋のシャワーを利用する、ということだった
シヴァの隣にユーリの部屋はあるが、もう反対の部屋はいつの間にか空室になっている
夜眠れないという苦情があったらしいが…それを知っているのは限られた人だけだった
そして、ユーリの制服をレイラが作り直してくれたのだ
突然の変化に対応できるよう、胸には余裕を持って布があてられている
男の時はリボンを絞れば平らな胸にぴったりで、リボンをほどくと膨らんだ胸にぴったりなのだ
これにはユーリも感心してしまった
そして、それから更に三日が経過した頃、あの方たちが姿を現したのだった